長期投資家の皆様へ(特別号)

user-pic
9

812日(金)

 

 ギリシャ危機をきっかけにした欧州の財政問題は、市場から

スペイン、果てはイタリアという大国までもが改革を受けること

になり、同時に米国では政府債務の上限を巡る政治的混迷が発生

してとうとう米国債の格下げにまで発展、今週は世界の金融市場

が乱高下して動揺を見せました。

 

 

 

 さて、リーマンショック以来の大きな市場の下落局面の最中、

私たち長期投資家は決して慌てふためいてはいけません。

 

 何故なら、市場がパニックしているのと対照的に、世界の

実体経済は特別なサプライズが起きたわけでもなく、何も変わらず

経済活動を続けているわけで、リーマンショックの時とは全く違って、

明らかに平静なる実体価値に対して価格(市場)が勝手に騒いで

下がっている現象。

 

 言い換えれば、価値と価格が劇的に乖離した局面に入っている、

それだけの事だからです。

 

 長期投資家は今こそ相場という生き物の気まぐれな性格を知り、

そのために過去から学ぶべきでありましょう。

 

 長く金融市場と対峙して仕事をしていると、こうした光景は

何度も経験してきたことです。そして価値と価格の乖離はほと

んど常時在ることで、今はそれが大きく下方に偏って拡大して

いる状態であると、どっしり構えて認識するときだと判断して

います。

 

 現在の市場における材料の中心は米欧の政府債務、つまり

国家財政の破綻リスクに対してですが、そんなことはプロの

市場参加者にとってはすべて既知の事実です。

 

 実体経済規模の何倍もの投資マネーが世界中の金融市場を

動きまわっている現実下、確かに市場の値動きはかつてより

はるかに乱暴になっています。

 それでも今回の市場混乱はリーマンショック時のような

突発的金融危機とは全く違う、相場自身の自虐的癇癪とでも

言えましょうか。

 

 世界の金融秩序を冷静に捉えれば、ドル暴落論議が

盛んですが、基軸通貨としてユーロも人民元もとって代われる

わけでなく、ドル本位制は厳然と市場取引の中心です。

 

 そして何といっても、地球の実体経済は多少減速するとしても、

成長軌道をしっかりと維持しているのです。

 

 早晩マーケットは落ち着きを取り戻すでしょう。

 無論政府債務問題の所在は確かであり、その解決に向けて

世界中の協調と叡智の結集が不可欠です。

 

 そしてその最善の解決策こそが経済成長を続けることであり、

歴史はそうして課題を乗り越えて来ているのです。

 

 私たち日本の生活者にとっては、今ある円独歩高と裏腹の

円安をリスクと考え備えるべきであって、そのための長期国際

分散投資なのであります。 

 

 ならば今の市場環境は、海外資産を安く仕込めるチャンスと

捉えて、むしろ行動を起こしていただきたい処です。

 

 そして嬉しいことに「セゾン号」は今週、圧倒的な件数の

買い注文が積み上がりました。長期投資家の皆様と以心伝心で

つながっていることが実感できています。

 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.saison-am.co.jp/mt/mt-tb.cgi/603

コメントする