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第2回 株式会社フォーバル代表取締役会長 大久保秀夫氏:2/4|社長対談|投資信託・積立投資ならセゾン投信

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社長対談~21世紀の世界を見据えて~"今"を変える力

株式会社フォーバル代表取締役会長 大久保秀夫 × セゾン投信 代表取締役社長 中野晴啓

いつも同じ仲間とエベレストを目指したい

●中野

料金が一番安い回線を自動的に選択してくれるアダプタができたとき、京セラの稲盛さんからの提案を断ったという、伝説的な話が大久保会長にはありますよね?

株式会社フォーバル代表取締役会長 大久保秀夫

●大久保会長

実際にアダプタをお見せしたとき、稲盛さんが開口一番で言った言葉が「全部買ってやる」でした。金額にすると50億円です。でも、僕と孫さんは、瞬時に「お断りします」と。正気なのか?という話ですけど、僕たちはアダプタを売るためではなくて、通信料の1割程度をくださいという交渉をするために京セラに行ったのです。だから、当然もめましてね。それに、NTT以外は全部DDI(現 KDDI)につなぐようにと言われました。他にも安い料金で電話をつなぐことができる会社があるのだから、NTT以外は全部DDIにしてしまうと本当に料金が安くなったことにはならないのですよ。

結局12時間話し合いをして、最後にサインをしてしまいました。その瞬間、僕たちは疲れ果てていて、気持ちも弱くなってしまっていたのでしょうね。12月24日でしたよ、孫さんと2人で泣きました。お金に魂を売ってしまったと 。

●中野

普通は50億円が入ってくるから嬉しいはずですよね?

●大久保会長

でも、僕たちは通信業界を変えようとしていたので、ここだけはブラしてはいけないと思いましたね。だから、翌日DDI本社に行って契約書を返してもらおうとしたのです。稲盛さんは激怒されて、怖かったですね。あの強気の孫さんが絶句していましたよ。そのとき、孫さんが僕にこう言いました。「やめてもいいよ、大久保さん」。

●中野

これはもう修羅場ですよね。大久保会長はひるまなかったのですか?

●大久保会長

僕は検事になろうとしていた人間なので、「それは違う」と思ったことに関しては、誰に対してもひるまないですね。

●中野

なぜ、そんな強さがあったのですか?

●大久保会長

私利私欲がないからです。間違っていると思ったことは絶対にひきません。正義感も強いですからね。生活者にとって一番安くて良いものを提供したい、そういう気持ちです。それに、新しい業界を作りたかったのです。もちろん民間なので、利益を出して事業を継続させなければなりませんが、一番重要なのはそこではなかったのですよ。ビジョンがあり、純粋だったのです。もちろん、今も変わりませんけどね。DDIの一件のとき、孫さんがこう言いました。「大久保さん、今僕たちはこんな苦汁をなめているけど、僕はいつか必ず通信の胴元になるよ」。それから20年、彼は本当に胴元になりましたよ。

●中野

そういう2人がコンビを組んだ意味はすごく大きいですよね。じゃなかったら、50億円を目の前にしたら、普通は大喜びですよ。

●大久保会長

あのときは、自分がすごくみじめに思えましたね。このままでは社員にあわせる顔がない。どんなことを言っても誰も聞いてくれないだろうと。それに僕たちの思いもありましたから。どうしても、通信業界を変えたかったし、新しい流れを作りたかったのです。

●中野

大久保会長たちの事業に理解を示してくれた会社とそうでない会社があったと思いますが、この2つは何が違ったのでしょう?

●大久保会長

過去の成功例、プライドにこだわるかどうかです。こういったものがあると、なかなか新しいことを始めることができません。そうではなくて、謙虚な面を持っていれば、新しい事業にも理解を示すことができるのです。

●中野

どうやったら謙虚になれるのですか?

●大久保会長

自分の仕事の意義だと思います。有名になろうとか、お金儲けをしようということではなくてね。中野さんも同じですよ。自分の仕事にすごく意義を感じているでしょう。人間はいつか死ぬのだから、そのときにじたばたしたくないし、自分に嘘もつきたくない。自分に嘘をつくとろくなことはないです。人は死ぬ前に「俺の人生なんだったんだろう。結局何も残らなかったな」と思う人が多いと言います。でも「俺の人生は良かったな。もっと長く生きたかったな」と思う人もいます。どっちがいいのかというと、もうわかりますよね。

普段は忙しいから、自分の人生を見つめる機会はありません。でも、どこかで1回は自分自身を見つめる時がきて、家族や自分の人生への思いを理解します。そのときに「しまった」と思ってももう遅い。僕は子供の頃交通事故で死にそうになって、自分と向き合いました。それから、後悔しない人生を送ろうと思うようになりましたね。

●中野

ということは、モヤモヤを溜めないのですか?

●大久保会長

もちろん。言いたいことがあればちゃんと言いますし、怒るときは怒ります。そうじゃないと、明日怒れるかわからないじゃないですか。だから、何事も全力投球です。1日1日にベストを尽くします。頑張るということは、その瞬間瞬間ベストを尽くすことなのですよ。今ベストをつくす。この連続です。

●中野

日々リセットをされているということですね?

●大久保会長

そうですね。悩まない。嫌なことがあったら、とにかく寝ます。僕はよく「一生懸命寝る」と言うのですが、眠りの質にもこだわります。いい眠りにつこうと自己暗示をかけているのは、悩んで解決するならずっと悩んでいますけど、それでは解決しないからですよ。だったら、いったん寝て冴えた頭で考えたほうがずっといい。

それに、何か起きるのではないかと心配しても仕方ないでしょう。実際に何か起きたときに対処すれば済むのだから、そのためのパワーがあればいいわけですよ。それから、過ぎたことにはこだわらないことです。その時々で全力を尽くしていれば、後悔することもないと思いますね。

あとは、僕は朝、目覚ましが鳴る前に起きます。目覚ましが鳴ってから起きたら、もう負けだと思っているからです。そういう場合は、体が疲れているとか、体調が悪いときなので、逆に体調管理もしっかりやろうという気持ちになりますよね。それに、朝から生きることに全力を尽くすようにすれば、僕の周りの人も楽しくなると思います。一生懸命生きている人を見ると、楽しくないですか?パワーもらえませんか?

●中野

確かに。楽しさとかパワーを与えるのは、一種のアウトプットなのでしょうね。

●大久保会長

インプットも大事ですが、アウトプットもしないといけません。自分が得た知識、収入をどうやって返していこうかと。でも残念ながら、死ぬ間際まで、もっともっとと欲張ってしまう人は多いですね。

●中野

目的が「もっともっと」になってしまう人はけっこういますね。偉くなりたい、出世したい、お金をもっと得たいとか。大事なのは、それをどう使うのか?だと僕は思いますけど、多くの人はそういう考えを持っていない気がします。

●大久保会長

それはきっと競争が前提にあるからでしょうね。でも、競争からは幸せは生まれません。会社でも同じです。あの会社は…とよく言いますが、そんなことは関係ないのです。その前に自分の会社の価値を作って、絶対評価をするようにしないと。相対評価では伸びません。

●中野

ビジネスを考える場合、多くの人は「どこどこに対してウチは」となるのですが、僕はそんな単純なものではないと思うのです。やっぱり「正しさ」というか、自分の中に納得がないといけない。そうはいっても、ビジネスというのは正しいだけではダメで、そこにプラス何が必要か?も考えなければなりません。これは自分の中ですごく課題になっている部分で、僕たちがやっていることは正しいことだという自信はすごくあるのですが、でも、まだ一歩前に行けない。行きたいけど、何かが足りない。その自問自答が続いています。

「社長力」を高める8つの法則(実業之日本社)

●大久保会長

それは、機が熟してないだけだと思いますね。辛抱です、まさしくセゾン投信のキャッチフレーズ「いそがないで歩こう」ですよ。「『社長力』を高める8つの法則(実業之日本社)」という本にも書いたのですが、経営を山登りで考えると、たとえば孫さんの場合、高尾山、富士山、エベレストを登るときでは、パーティを変えるのです。それは、山によってパーティを変えていかないと、早く登頂できないからです。

でも、僕は変えません。なぜならずっと同じメンバーで登りたいからです。だから、山に登れる体力を作ることに時間をかけるのですよ。もしかしたらタイムリミットがきて、僕はエベレストには登れないかもしれませんが、それでもいいのです。その後できっと誰かが登ってくれるはずですから。自分の代でエベレストに登ろうと考えるから、今一緒に登れる人間を探すようになって、人をどんどん変えていくことになるのです。

もちろん、自分の代でエベレストに登れるのが理想ですが、会社が存続している限り誰かがエベレストの山頂に行きつきますよ。僕はそれでいいと思うのです。僕は人を育てることが重要だと思うから、そこに時間をかけます。決して急ぎません。

結局企業は、お客様を育て、社員を育て、市場を育てるものです。それには、時間がかかります。正しいだけではダメですけど、そのときに「いかに作っていくのか?」を考えなければなりません。一緒に作っていく仲間、そして時代や社会に適応させることが重要になってくると思いますね。

●中野

時代の適合性といわれていますが、正しくてもその時代に適合しなければ駆逐されていきますよね。

●大久保会長

外部環境の変化はあるので、無頓着でもダメですが、敏感すぎてもいけない。ちょっと経営が厳しくなったから社員をクビにするとか、くじけるとか。適応力をつけながら、軸をぶらさずに耐えることです。このときに他と比べると焦るのだから、他は他、自分は自分だと思えばいい。自分に自信を持っていれば、他は気になりません。だから、どんな小さなことに対してでもいいから、自信を持ってほしいですね。

株式会社フォーバル代表取締役会長 大久保秀夫

大学卒業後、アパレル関連企業、外資系英会話教材販売会社に就職するものの、日本的な年功序列体質、人を使い捨てにする経営方針に納得できず退社。1980年、25歳で新日本工販株式会社(現株式会社フォーバル)を設立し、電電公社(現NTT)の独占であった電話機の市場に進出する。1988年、創業して8年2カ月という異例のスピードで、最年少(当時)で株式を公開し、社団法人ニュービジネス協議会から「第1回アントレプレナー大賞」を受賞。その後も様々な「新しいあたりまえ」を創造し続ける。2010年には社長職を退き、国内国外問わずさまざまな社会活動に注力しており、カンボジアにおける人材育成を応援する「公益財団法人CIESF(シーセフ)」理事長や「元気な日本を作る会」理事長等を務める。

著書・関連出版物

「社長力」を高める8つの法則(実業之日本社)

The 決断 決断で人生を変えていくたったひとつの方法(ワンプルーフ)他多数

投資信託は値動きのある有価証券等に投資しますので基準価額は変動します。

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