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第3回 株式会社ドクターネット 代表取締役CEO兼CMO/放射線科専門医 佐藤俊彦氏:1/4|社長対談|投資信託・積立投資ならセゾン投信

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社長対談~21世紀の世界を見据えて~"今"を変える力

株式会社ドクターネット 代表取締役CEO兼CMO 佐藤俊彦 × セゾン投信 代表取締役社長 中野晴啓

日本の医療業界に疑問を投げかける男

●中野

佐藤先生との出会いは、僕がクレディセゾンでセゾンのVIPカードの機能開発を担当していたときに遡ります。もう7年位前でしょうか。このカードにメディカルサービスをつけようと考えていたとき、PET(ガンの検査方法の1つ)にたどりついたのがそもそものスタートですよね。当時PETを扱っている先生はほとんどいなかったので、すぐに佐藤先生の名前がピックアップされました。そして宇都宮のセントラルクリニックに行って話を聞いてみたら、PETというよりは、先生が考えていた「メディカルクラブ」、つまり「顧問医」という概念に衝撃を受けたのを憶えています。これは、個人に対してそれぞれに合った医療サービスをしようという概念ですから、ものすごく価値のあるコンテンツです。セゾンのVIPカードにはもってこいだとも思いましたね。佐藤先生に対しては、ただの医者にとどまってないというのが僕の印象です。「顧問医」の考えや患者さんがどこにいてもCTやMRIの画像を使うことで診断を受けられる「画像診断」という発想を見ると、ドクターの領域を自ら広げて、社会の常識・慣習を変えていこうという気持ちがあるのだろうなと思いますが、そもそもなぜ医者になろうと思ったのですか?

株式会社ドクターネット 代表取締役CEO兼CMO 佐藤俊彦

●佐藤先生

高校生のときに、学校の教師だった父から「東大に行くか医学部にいくかのどちらかだ」と言われました。当時は、東大に行けば国家公務員になるというのがスタンダードだったので、それは自分には無理だと。私の性格から考えると、公務員の仕事のスタンスは合わないなと思いました。ということは、選択肢は1つ、医者ですね。だから、親が医者ということでもなくて、ただ選択肢が2つしかない中で、消去法で医者を選んだのです。それに私の出身地である福島県には、野口英世博士がいますからね。子供のころから伝記を読んでいましたから、医者に対するイメージは良かったということもあります。

●中野

1985年に大学を卒業されてからは、しばらく大学病院で勤務医をされていましたよね?

●佐藤先生

卒業した福島医大に2年、日本医大に2年、獨協医大に5年いたのですが、当時は大学を変わるということはあまりない話でした。でも、総合的に放射線医学を学ぼうと思ったら、大学を変わらざるをえなかったのです。福島医大にいるときに、血管造影の勉強をしたいと思いましたが、呼吸器が得意な先生はたくさんいても血管造影を得意とする先生がいませんでした。ですから、血管造影の勉強をするためには大学を変えなければならなかったのです。それで日本医大に移りました。日本医大に移ったら、今度は放射線診断学を勉強したいと思いました。しかし、その分野の専門医があまりいなくて、獨協医大に先生がいたので獨協医大に行ったのです。つまり、1つの大学病院では総合的な研修ができないという欠点があったわけです。

当初は大学の教授になろうと思っていたのですが、その前にオールラウンドに勉強がしたかったので、大学を変えました。その間にいろいろな人に出会い、大学の教育制度の中では自分のキャリアを伸ばすのは厳しいなと思いました。しかも、大学でサラリーマンとしてステップアップしていくのは、公務員と同じだと感じてきましたし、新しい研究をしたくなったのです。そのときにMRIに出会って、これはおもしろいと思いました。

●中野

MRIのどういった点に面白さを感じたのですか?

●佐藤先生

血管造影をるすときに、造影剤を使わないという点ですね。私が日本医大で血管造影をしている時には、造影剤の副作用で患者さんが目の前で亡くなることもありました。ですから、新しい造影剤の開発、あるいは全く造影剤を使わない方法を考えようと思っていたところ、MRIに出会ったのです。MRIは造影剤を使わないので、すごく魅力を感じましたね。

●中野

当時、公務員の道に進まないのもちょっと変わっていますし、そもそも大学を3つも変えるというのは珍しいですよね。ただ、自分の領域を広げるためにはとても合理的な行動だと思うのですが、佐藤先生のような人が他にいないというのはどうしてでしょう?

●佐藤先生

要するに、組織にしがみつかないと生きていくことができない人が多いのだと思います。私の場合、医者の家庭ではなかったので、医者の掟やルールをよく知りませんでした。だから、自分がキャリアを積むために一番効率のいい方法は何かなと常に考えられたのだと思いますね。

●中野

合理的な行動を他の人がとらないということは、結果的に医療の発展を妨げることになりますよね? 他の国はどうですか?

●佐藤先生

たとえばアメリカの場合、連邦政府からライセンスをもらうと、ニューヨークもハワイもいろいろな大学の人たちをごちゃまぜにして、2年間選択肢のない状態でジュニアレジデントとして指導医につきます。でも、シニアレジデントになると自分の意思で選択して研修を受けることができるのです。その後3年間は、研修についた教授がダメだと思ったら自由に変えることができます。逆に考えれば、ダメだしされた教授は大学からクビになってしまいますので、365日、お互いによい緊張感を持って研修を行うことができます。教授も生徒も真剣ですから、とても効率的な研修が行われています。

日本の教授はどうかというと、自分の教室に入ってきた若い医師を教授という絶大なる権限でどこにでも移動させることが可能です。若い医師を自分の下できちんと一人前にするという概念がないため、彼らは自分がどうやって一人前になるのかを自分で考えなければなりません。

株式会社ドクターネット 代表取締役CEO兼CMO 佐藤俊彦

●中野

それは今でも変わらないのですか?

●佐藤先生

そうですね。今は、日本がダメならアメリカに行くというスタンスになってきています。海外で医師免許をとって活躍している医師も少なくなりません。

●中野

古いしきたりは抜本的には今も変化しないから、だったら自分たちだけでも変わろうという発想だと思いますが。

●佐藤先生

正確にいうと、状況は変わってきています。なぜなら、大学病院に来る医師が不足しているからです。今までは学生の8割~9割は卒業後大学の医局に所属することになっていましたが、今は一般病院を研修先として選ぶことができるので、みんな給料がよくて、きれいで定時で帰れる一般病院に行きます。そのため、大学に人が集まらないのです。人が集まらなければ、教授の権限はどんどん下がる、ということが起きています。

●中野

一般病院の方が給料が良くて早く帰れるのであれば、みんなそちらを選ぶということですが、これはいいことなのでしょうか?

●佐藤先生

いいことではないとは思いますけどね。

キャリアアップの仕組みとしては、ある期間は大学にいて、指導医がいるところで勉強した方がいいとは思います。しかし、大学の教授がいったん民間病院にいくと、もう教授には戻れない。ということは、優秀な教授が民間病院に行ってしまったら、その下で勉強をしたいという医師もそちらの病院へ行くことになり、大学に来ることがなくなってしまうのです。では、アメリカはどうかというと、大学と民間病院を行き来することが可能です。たとえば、ゴールドマンサックスにいたサマーズは、政府に入り大学に行き、そしてまた政府に入っています。こういった回転扉のような仕組みが日本にもあればいいとは思うのですが、残念ながら今の時点ではそれがありません。制度という意味では、日本はまだまだ遅れていると思いますね。

株式会社ドクターネット

代表取締役CEO兼CMO/放射線科専門医 佐藤俊彦氏

福島県生まれ。福島県立医科大学卒業後、同大学放射線科入局。日本医科大学第一病院、獨協医科大学病院、鶯谷病院副院長を経て、96年有限会社ドクターネット設立。97年MRIやX線CTの共同利用ができる画像診断センターとして宇都宮セントラルクリニック(現医療法人DIC宇都宮セントラルクリニック)を設立。常に最新鋭の画像診断機器を導入して、病気の早期発見に力を入れる。

医療法人DIC理事、セントラルメディカル倶楽部・さいたまセントラルメディカル倶楽部顧問医、NPO法人国際医療放射線学術交流協会理事長を務める。

著書・関連出版物

100歳まで現役で生きる人のシンプルな習慣(幻冬舎)

医療崩壊 回避できず(デジタルメディスン)

ガンでは死なない!ボケにもならない!(メタモル出版)

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