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第3回 株式会社ドクターネット 代表取締役CEO兼CMO/放射線科専門医 佐藤俊彦氏:4/4|社長対談|投資信託・積立投資ならセゾン投信

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社長対談~21世紀の世界を見据えて~"今"を変える力

株式会社ドクターネット 代表取締役CEO兼CMO 佐藤俊彦 × セゾン投信 代表取締役社長 中野晴啓

年金も保険も崩壊する。そのうえで我々がすべきこと

●中野

佐藤先生の著書の中に「健康管理は投資だ」とありましたね。企業においては、社員の健康管理をすれば、その分パフォーマンスが上がります。個人でも同じように健康管理をしていれば、ちゃんと仕事もできるし学校にも通える。気の持ちようも違うでしょう。人生を楽しむという意味では、健康管理はまさしく投資だと思いますね。

●佐藤先生

投資というと、お金を増やせばそれでいいという考えが多いかもしれません。しかし、健康のためにお金を使うとか、医療サービスを買うために投資をしてお金を増やすという考えがあってもいいと思いますね。

●中野

全くその通りですよね。そもそも僕たちの長期投資は、誰でもできる自立に向けた手段です。人生設計という点では、自分が生きていくための術の1つがお金であることは間違いありません。これからは年金だってあてにならないのだから、自分である程度の財産形成をしていく必要があります。でも、人生において大切なのはお金だけではなくて、健康もかなりの重要なものだと思います。

株式会社ドクターネット 代表取締役CEO兼CMO 佐藤俊彦

●佐藤先生

年金に関しては、昭和38年に今の制度ができたのですが、この時点での日本人の平均寿命は58歳でした。だから、支給年齢は60歳でよかったのです。でも今は平均寿命が80歳を超えてきているのだから、80歳以上からしか年金は出せないというのは制度設計上のセオリーですよね。そもそも、平均寿命が上がってきたら支給年齢も上げるのが制度設計の根幹なのです。だから、今のまま続けるのは無理がありますし、破たんするのは目に見えています。

公的医療保険についても、アメリカでは5000万人が無保険者ですが、日本でも今は約2割の世帯が無保険状態になっています。今後もこういう世帯が増え、しかも若い人たちが保険料を払わない状態が続けば、これはもう制度とはいえませんよね。国民皆保険制度は事実上崩壊するといえるでしょう。それを前提として、民間の保険をどうやってかけていくのか、何を軸にして商品設計をしていくのかはすごく重要になってくると思います。

●中野

保険も年金も21世紀には崩壊するということが前提になる。この前提があっての健康管理というのが、先生が訴えていることですよね。同様に、これからの21世紀を見たときに、財産形成のための投資も必要なものになってくるというのが僕の考えです。

●佐藤先生

既存の制度とかシステムが限界に来ているのでしょう。だから、この先は自分で考えて行動していくことが求められます。

●中野

今後、メディカルクラブをもっと広めるには、一苦労も二苦労もあるかと思いますが、ずばり勝ち目は見えていますか?

●佐藤先生

まずは、私と同じ考えの医者を仲間にする必要があるでしょう。そして、彼らが生活していけるような仕組みを作らなければなりません。今は自分がその仕組みを作っているところで、宇都宮セントラルクリニックの常勤医が3人になりました。その内1人を顧問医にする、そしてさいたまセントラルクリニックでも1人という感じに、少しずつ増やそうと考えています。一番いいのは、町の開業医で、こういった仕組みに興味がある医師に顧問医をやっていただき、検査だけを画像センターに外注してもらう。そして結果を全てフィードバックするので、そこで管理業務をしていただくという流れだと思います。そのために、各都道府県に少なくとも1カ所は画像センターを作って、その地域で開業している先生に顧問医をしてもらおうという発想です。

●中野

今、反対派のような人はいるのですか?

●佐藤先生

97年に私が今話したことを学会で発表しても、ほとんど誰も見向きもしてくれなかったのですが、今は学会の中にシンポジウムや分科会ができています。ただし、これは既に実用化の段階になって、サービスインしているものなので、学会で議論をするようなアカデミックな話題でもないとも思いますね。

●中野

我々はこれまでの業界に対して「No」と言っているくらいなので、逆風はけっこうあります。佐藤先生の場合も同じだったと思いますが、それをどうやって乗り越えたのでしょう?

●佐藤先生

最初のころは、遠隔画像診断も全く受け入れられませんでした。でも厚生労働省が遠隔画像診断に理解を示してきて、ようやく世の中が変わりつつありますね。

あと私は「3番手の法則」は重要だなと思っています。特にベンチャー企業は3番手がいいと思いますね。一番先に出ていくと、すごく抵抗を受けます。2番手もそうですよね。でも3番手はそうでもない。私も実際には、遠隔診断も3番手で、PETも3番手なのです。ベンチャーは3番手の法則でいけば、成功するような気がします。結局、1番手2番手が疲れきっているので、必然的に3番手がトップになる。そういう仕組みです。

●中野

それは意図的にそうしたのですか? それとも偶然ですか?

●佐藤先生

どちらかというと、意図的でしょうか。私は割と慎重な人間なので、参考文献がないと自分のプランが描けないのです。成功事例・失敗事例が、ビジネスには活きることが多いですからね。考え方のロジックは論文を書くときと同じです。過去の文献があって、何をやって結果どうなったのか。それに対して自分は新しいアプローチをして実験をして結果どうだったのかと。

●中野

他に心がけていることは?

株式会社ドクターネット 代表取締役CEO兼CMO 佐藤俊彦

●佐藤先生

異業種から学ぶことですね。同じ業界にいると、新しい発見はあまりないような気がします。もちろんためになる話もありますが、異業種の場合には「あ、そうか!」と思うようなことも多々ありますからね。もう1つは海外に行くことです。違う環境にいると、新しいことに気づくこともありますし、改めて強く感じることもけっこうあるものです。

●中野

先生がされているのは、いってみれば「医療のコンシェルジュ」サービスですよね。会員制度で、当然会費をとるので、これを受けることができない人もいます。ということは、「医療の平等性」という問題も出てくると思うのですが、この点どうお考えですか?

●佐藤先生

セーフティネットとしての平等な医療は国が担保するべきだと私は思っています。たとえば、宇都宮から東京まで来るのに、在来線でもいいという人もいるし、新幹線がいいという人もいます。新幹線の中でも指定席、グリーン車があり、選択肢の幅が広いのが先進国のいいところです。でも、線路がない状態はまずいと思います。これは医療でも同じです。医療を平等に受けられる体制は国が整備すべきで、その中でさらに自分のために顧問医を雇う、コンシェルジュサービスを受けるというのはオプションなので、そこにはお金を払っていただくことになります。

●中野

でも、抜本的な問題として、医療の平等性は担保されていませんよね?

●佐藤先生

国民の2割が無保険という時点で、既にこの国に医療の平等はないと思います。たとえば、生活保護も受けられない、年収も100万円程度という人が保険もない、生活保護もない状態でワーキングプアになって社会のしわ寄せを受けてしまっています。だから、平等というのは、おそらくないのだと思います。ただ、自分が病気になったときに、まったく医療を受けられないというのは問題でしょうね。

●中野

国民皆保険は20世紀の夢物語ですよね。高度成長期のときだけ機能したものです。その事実にちゃんと向き合わない限り、なかなか変わらないかもしれません。ただ、変わらないからそのままでいいやって受け入れてしまうと、本当に変えることはできません。これは金融業界も同じです。とはいっても「変える」というのは抵抗もあるし、くじけそうになるし、佐藤先生が医療業界を変える、僕たちが金融業界を変えると思っていても、すぐには変えられません。時間はかかります。でも、変えることによって幸せになる人がたくさんいるのであれば、やっぱり変えるべきですよ。というか、僕は変えたい。

医療業界と金融業界で全く違うフィールドにいますけど、先生も僕も向かっている先は同じですよね。またひとり同志が増えたと思うとすごく心強いです。こうやって話をお聞きする中で、先生からは勇気をもらいました。これは医療とか医学とかの枠を超えたものですよ。だから、そういう意味では、先生は僕にとっての最高の「顧問医」かなって思います。

インタビューを終えて

佐藤先生と初めてお会いしたのは7年前。最先端の医療機器の普及に大きなリスクを賭けて挑む姿勢に感銘を受けました。そして「画像の診断」→「顧問医」という生活者目線の事業への挑戦を続けるこのドクター経営者を是非皆様にも知っていただきたいと対談をお願いしました。

医療業界の硬直的なしきたりが医療の進歩を遅らせ、私たち生活者の受診機会を阻む。そうした既存の常識を否定し、21世紀に即したシステムを創造し続ける強烈な意志が、佐藤先生の理路整然たる言葉の端々から伝わってきます。

そして、セゾン投信が掲げる目標との共通項をきっと感じていただけると思います。(中野)

株式会社ドクターネット

代表取締役CEO兼CMO/放射線科専門医 佐藤俊彦氏

福島県生まれ。福島県立医科大学卒業後、同大学放射線科入局。日本医科大学第一病院、獨協医科大学病院、鶯谷病院副院長を経て、96年有限会社ドクターネット設立。97年MRIやX線CTの共同利用ができる画像診断センターとして宇都宮セントラルクリニック(現医療法人DIC宇都宮セントラルクリニック)を設立。常に最新鋭の画像診断機器を導入して、病気の早期発見に力を入れる。

医療法人DIC理事、セントラルメディカル倶楽部・さいたまセントラルメディカル倶楽部顧問医、NPO法人国際医療放射線学術交流協会理事長を務める。

著書・関連出版物

100歳まで現役で生きる人のシンプルな習慣(幻冬舎)

医療崩壊 回避できず(デジタルメディスン)

ガンでは死なない!ボケにもならない!(メタモル出版)

投資信託は値動きのある有価証券等に投資しますので基準価額は変動します。

その結果、購入時の価額を下回ることもあります。また、投資信託は、銘柄ごとに設定された信託報酬等の諸経費がかかります。各投資信託のリスク、費用については投資信託説明書(交付目論見書)に詳しく記載されております。

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