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第4回 株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲充氏:1/4|社長対談|投資信託・積立投資ならセゾン投信

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社長対談~21世紀の世界を見据えて~"今"を変える力

株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲充 × セゾン投信 代表取締役社長 中野晴啓

難しいのはわかった。それでもチャレンジするんだ。

●中野

多くの人がそうだと思うのですが、一番最初に「ミドリムシ(学名:ユーグレナ。和名:ミドリムシ)」の話を聞いたとき、「え?」と思ったのが正直なところです。でも、よくよく話を聞くと、ミドリムシには豊富な栄養素があり、抽出される油はバイオ燃料になる。それに、培養するときには大量の二酸化炭素を使うから、二酸化炭素の削減、そして地球温暖化防止という面でもインパクトがある等すごい可能性を秘めているのに驚きました。でも、「ミドリムシ」と「アオムシ」を間違える人もけっこういるようですね。

ミドリムシ

●出雲社長

そうなのですよ。「ミドリムシ」というと、キャベツの葉をめくったときに見つける「アオムシ」と勘違いされることもあります。でも、動物と植物の両方の特徴を持ち、しかも中野さんがおっしゃるようなものすごい可能性を持った0.1ミリの微生物が「ミドリムシ」なのです。

●中野

そのミドリムシの食用屋外大量培養に関しては、世界で初めて成功して、未だにその技術を持っているのが日本でユーグレナさん1社だけというのもすごいことです。そもそも、ミドリムシに目をつけてビジネスにした出雲さんは普通じゃないような気がするのですが、まずは出雲さんのバックグランドを教えていただけますか?

●出雲社長

僕が生まれ育ったのは、サラリーマンの父、専業主婦の母、僕、そして弟の4人家族の、まるで絵に描いたような極めて普通の家庭でした。だから僕自身も極めて普通の子供だったと思います。ただ、不思議なことに僕の友達はみんな夏休みや冬休みには海外に行くような人たちでした。でも僕はずっと海外に行ったことがなくて、それで大学生になったときに海外に行こうと思ったのです。じゃ、どこに行こうかと考えたときに、みんなが行くようなところではおもしろくないので、バングラディシュに行こうと。今思えば、この国に行ったことが僕の仕事に一番大きなインパクトを与えたといっても過言ではありません。

バングラディシュは世界最貧国だという情報はあったので、きっとそこにいる人たちはみんなおなかをすかせているんだろうなと思っていたのですが、実際に行ってみると、おなかをすかせている人なんて誰もいなかったのです。バングラディシュはアジアの国なので米はとれますし、他の貧しいと言われている国でも、トウモロコシや小麦、イモ類は作れます。なので、戦争をしている国以外では、本当に食べ物がなくて困っている国はほぼないのですよ。

●中野

それは意外ですね。てっきり食べ物がないものだと思っていました。

●出雲社長

食べ物が不足することによる「飢餓」はほとんどないのですが、「栄養不良」「栄養失調」という問題は深刻です。この10年の間は9億5000万人の人が栄養失調であるという現実がありますし、バングラディシュでも1000人中250人の子供が栄養失調です。

●中野

よく、おなかがポコンと出ている子供の映像を見ますが。

●出雲社長

それは栄養失調ではなくて、飢餓です。食べるものが全くなくなってたんぱく質が不足すると、血中のたんぱく質の濃度が下がり、血中の水分が腹腔にたまってポコンとなってしまいます。栄養失調はビタミン、不飽和脂肪酸、ミネラルなどが不足して起きるもので野菜などの副食が作れない国で問題となっています。たとえば、ニンジンなどに含まれるベータカロテンが不足すると、夜になると目が見えにくくなる夜盲症になってしまうのです。こういった栄養不良が最貧国で常態化されています。

●中野

つまり、米や小麦などから摂れる炭水化物はその国にすでにあるわけで、足りないのは栄養素。だから、栄養不足による病気になってしまうということですよね?

●出雲社長

そういうことです。不足しているビタミンやミネラル、アミノ酸が何に含まれているのかといったら、野菜やフルーツ、魚です。ただし、これらを現地にそのまま送るのはとても難しいのですが、もしこれを食べると一気に元気になれる「魔法の豆」のようなものが作れれば、9億5000万人の人に行き渡ります。その魔法の豆が59種類の栄養素を含んでいる「ミドリムシ」です。そもそも、9億5000万人の人に野菜やフルーツ、魚を届けようとするから挫折するのであって、ミドリムシであれば現地で作ることもできますし、魔法の豆のように小さいサプリメントにすれば届けることも可能だと思います。

株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲充

●中野

話を聞いて思ったのは、僕が出雲さんと同じ年齢のときにバングラディシュに行っても、全然違う感じ方をしただろうということなんです。おそらく、出雲さんのような発想にはならなかったでしょうね。出雲さんがバングラディッシュに行くとき、飢餓と栄養失調は違うということなど、ある程度の予備知識はあったのですか?

●出雲社長

特に何かを勉強したということはないですね。予備知識がない状態で行ってみたら、テレビや新聞で見ているおなかがポコンとなっている子供がいない。だから、「あれ?これはおかしいな」と思ったのです。みんな元気に走り回っていましたからね。でも栄養が欠乏しているので、病気に掛かりやすく、結果死亡率の増加にもつながります。

●中野

今はすごくたくさんサプリメントがありますよね。それを送るという方法であれば栄養失調は改善されるような気がしますが。

●出雲社長

改善されないことはありませんが、野菜には野菜の栄養素があって魚には魚の栄養素があるので、やはり別々に摂らないといけません。そうするとサプリメントの種類が相当な数になってしまうのです。そもそも、合成品で作っているものと自然のものでは抗酸化力が違うので、できれば自然の食べ物で栄養素を摂るのが理想なのですよ。ミドリムシは現在サプリメントとしても食べていただいていますが、合成品ではなく自然な生き物なので抗酸化力も違います。

●中野

そのミドリムシとはどうやって出会ったのですか?

●出雲社長

一粒で一気に元気になれるような魔法の豆を探す旅に出て、一番近いかなと思ったのが「ミラクルライス」でした。これはニンジンのベータカロテンと米が組み合わさっていて、これを食べれば米とニンジンの両方の栄養素が摂れるというものです。これを夜盲症が問題となっている国の方が食べれば病気が改善されますから、これはすごいなと思いました。だったら、レバーに含まれる鉄分や魚からとれるDHAも米と組み合わせて、それを食べればみんな元気になるなと。

ただ、植物には植物の限界があって、動物には動物の限界があります。この壁を超えるのはとても難しい。たとえば、ベータカロテンの代わりにビタミンCを組み合わせるのであれば、同じ植物性なのでうまくいくと思うのですが、DHAの場合には動物性なので、米と組み合わせるとどうしても違う油がとれてしまうのです。

やっぱり、全部をうまく摂れるものはないのかなと思っていたときに、「ミドリムシは植物であるが動物である。動物であるが植物である」という話を聞きました。最初は「ふ~ん」と聞いていたのですが「あれ、ちょっと待て」と。もしかしたらミドリムシは自分で植物と動物の両方の栄養素を作っているのか?もしそうであれば、これが答えなのではないか?と思ったのです。その後、栄養素の勉強をしたら、まさしくその通りでした。ミドリムシは動物と植物両方の栄養素を持っていたのです。

このタイミングで東京大学の近藤次郎名誉教授が1989年に発表した論文「地球環境を閉鎖・循環型生態系として配慮した食糧生産システム ユーグレナの食糧資源化に関する研究」を見つけました。この中には、ミドリムシが食料になること、ロケットの燃料になること、二酸化炭素を吸収するので地球温暖化の防止策になるということが書かれていて、それを読んで「ここに地球を救う方法があるじゃないか」と思ったのです。

●中野

ということは、その概念はずっと埋もれていたということですよね?少なくとも、この論文を読んで出雲さんのように行動した人はいなかったのは確かです。なぜ、みんなやらなかったのでしょう?

●出雲社長

ミドリムシの培養が非常に難しいからです。これまでたくさんの研究者の方や先生方がチャレンジしてきて、ことごとく失敗しています。報告書も読みましたが、とにかく難しいから無理だということしか書いてないし、多くの人に無理だからやめておいたほうがいいと言われました。でも、難しいのはすごくわかったけど、それでもやりたいと僕は思いましたね。だって、これで人類が抱えている食料問題も解決できるかもしれない、温暖化も防止できるかもしれない。つまり、地球を救えるかもしれないわけですよ。これってすごくワクワクしますよね。だからチャレンジしたのですよ。

株式会社ユーグレナ代表取締役社長 出雲充氏

1998年東京大学文科三類入学、在学中に米国スタンフォード大学で開催された「アジア太平洋学生起業家会議」の日本代表を務め、3年進学時に農学部に転部。2002年東京大学農学部農業構造経営学専修過程卒業後、東京三菱銀行に入行。退職後、米バブソン大学「プライス・バブソンプログラム」修了、経済産業省・米商務省「平沼エヴァンズイニシアティブ訪米ミッション」委員を務め、2005年8月株式会社ユーグレナを創業し代表取締役に就任。

同年12月に微細藻ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の世界でも初となる食用屋外大量培養に成功。

2010年は内閣の知的財産戦略本部「知的財産による競争力強化・国際標準化専門調査会」委員も務める若手起業家の一人。信念は『ミドリムシが地球を救う』

著書・関連出版物

東大に入るということ、東大を出るということ(プレジデント社)

食料・エネルギー問題をミドリムシで解決する!【CD】(神田昌典・出雲充)

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