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第4回 株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲充氏:2/4|社長対談|投資信託・積立投資ならセゾン投信

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社長対談~21世紀の世界を見据えて~"今"を変える力

株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲充 × セゾン投信 代表取締役社長 中野晴啓

最初の一歩は合理性の上には成り立たない

●中野

ミドリムシ(学名:ユーグレナ)の培養はすごく難しくて、うまくいかないからやめておいた方がいいと言われたとおっしゃっていましたよね。普通はそこでやめてしまうと思うのですが、出雲さんはやめずに、むしろやる方に進んだ。それは、研究者魂ですか?それとも、また違う感情ですか?

株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲充

●出雲社長

難しさに対してそれを克服したいという気持ちもありましたが、それよりはせっかく方法までわかっているのだから、これで地球が元気になって、そこに住んでいる人たちが元気になればいいなと。たとえば、すごく才能がある子供がサッカー選手や野球選手になれば、もっと技術が高まってさらにおもしろい試合になると思いますし、栄養失調で困っている子供がすごい音楽家になって、美しいメロディーを奏でるかもしれない。その音楽はたくさんの人に感動を与える可能性はゼロではないわけで、要するに、才能が活かしきれてないと思うのですよ。それをミドリムシによって解決できるかもしれないということが分かっているので、だったらやりたいなという思いですね。

●中野

これは出雲さんの仕事観というか、もっと大きく考えると世の中のために何ができるのか?ということになりますよね?「ミドリムシ」という誰も手をつけないものに手をつけてしまったのは、普通のモチベーションではないと思います。

●出雲社長

バングラディシュに行って、たくさんの友達や知り合いができて、彼らのことを考えると「じゃ、俺がやってやろうか」という気持ちになります。もちろん9億5000万人の人を助けたいとは思いますが、まずは身近なところから頑張ろうと。そう思える友達がいるということが僕の原動力になっていますね。

●中野

まるでシベリアの雪原に入っていくような感じですね。それをするには、何か大きな力が必要です。じゃないとどんな人でも動かないと思います。それこそ、自分は普通の人間だとおっしゃるような人が一歩を踏み出すためには何がエネルギーになるのか、これはすごく興味があることです。僕が思うに、おそらく最初の一歩は合理的な理由ではないような…。実際、出雲さんも友達のためとおっしゃった。これは、あまり合理的な理由ではないですよね?

●出雲社長

シベリアの雪原に入る一歩目は、合理性の上には存在しえないでしょう。そのエネルギーが何なのかというと、人によっては「他の人がやらないのなら俺が」といったハングリー精神かもしれません。でも僕世代の人間にはそれほど強いハングリー精神はないような気がします。僕自身も、それほど強くないでしょうね。私利私欲が強くて、他の人をなぎ倒してでも自分がこれをもぎ取るという気持ちではないけれども、逆にみんなで一緒にやろうという発想はあるような気がします。アグレッシブさに欠ける部分はある一方で、変にひねくれてないので心の底から健康のために地球のために仕事をやろうというと、同世代の人はけっこう集まってきますね。

それは、僕たちが、経済が発展して儲けることが最優先され、事実その流れに乗れば誰でもお金を手にすることができた時代の経験がゼロで、むしろ経済がシュリンクすることしか経験していないことが理由の1つかもしれません。だったら、せめて世の中のためにいいことをしたい。そう思う人が多いのではないでしょうか。

●中野

一方で、出雲さん世代がリーマンショックの立役者だと僕は思っています。理数系の頭脳を持った若者が金融機関に入り、高給をもらいながらサブプライムローンやCDO等の複雑な仕組みの金融商品を作ってしまったと。これは、今の若者のもう1つの側面だと思いますね。

●出雲社長

僕は仕組みが知りたいのでCDOなど金融商品の勉強をしたりしますが、彼らは純粋に作っているという印象ですよね。真面目に一生懸命作っているのですけど、「正規分布に集約される」という前提に疑いを持たないことが問題だと思います。正規分布は物理や数学の世界だけの話であって、その他の感動とか共感、ワクワク、ドキドキというのは、正規分布にはならないと思うのですよ。

●中野

すべてのことが正規分布ではないということを学ばずに社会に出てしまった人が存在した結果が、サブプライムローンでありリーマンショックだと思いますね。出雲さんもその世界に入ってもおかしくないし、十分活躍できたと思うのですが、そこに行かなかったのはどうしてですか?

●出雲社長

自分でもその世界に行きそうだなとは思いますね(笑)。でも、よりおもしろいことがどうしてもしたい。正規分布の中でリスクを他の人に押し付けるというのは、ゼロサムでワクワクしないのですよ。やっぱり心が躍る、ワクワクするのがサイエンスでありミドリムシであり、宇宙なのです。無条件にワクワクする。そういうおもしろさを金融の世界には見出すことができなかっただけです。

セゾン投信 代表取締役社長 中野晴啓

●中野

そう、まさしく金融はゼロサムの発想です。僕はそれが嫌で、絶対にプラスサムの金融があるはずだと思って作ったのが今の会社なのですよ。仕事はプラスサムの結果を求めるものでないとワクワクしないし、夢になりません。

●出雲社長

僕は子供っぽい人が選ぶ道を選んだのだと思います。ミドリムシにはワクワクがたくさんありますからね。

●中野

以前お会いしたときに「僕はわからないことが1つでもあると嫌なんだ」とおっしゃった。これがすごく印象的だったのですけど、解明することがおもしろいのですか?

●出雲社長

誰もわからないことをわかるようにしようということではなくて、自分だけ知らないというのがストレスなのです。たとえば、僕には理解ができなくて、他の人には理解できる金融商品があって、それにだまされたら一生後悔すると思うのですよ。だから、難しいことを知りたいという知的探究心というよりは、自分だけが知らないことがあることが嫌だという気持ちです。要するに負けず嫌いなのですよ(笑)。

●中野

わからないことの代表が女性と金融であるとおっしゃっていましたね。だからこの2つは苦手だと(笑)。

●出雲社長

女性と金融は、どんなに微分してもシンプルにならないじゃないですか(笑)。数学とか物理であれば、微分をすれば必ず次元が落ちてきて、ある傾きになり、単純化することができます。そして積分をすれば元に戻ります。でも、金融は違います。金融の未来は全く予測できないですよね?今日の株価を合理的に出すことはできても、明日の株価はわからない。ランダムウォークだと。だから、僕から言わせれば「じゃインデックス、パッシブ、ノーロードでいいじゃない」という話になるのですよ。中野さんの共著である「運用のプロが教える草食系投資」の中で藤野さんが話していることと全く同感で、日本のように経済全体がシュリンクしている先進国ではアクティブ、新興国ではインデックスですよね。だから、中野さんには、ぜひそういう商品を作っていただかないと。

●中野

確かに経済がシュリンクしていく先進国でインデックスは不効率ですよね。でも、それさえも不確かなのですよ。それが僕の発想です。具体的にいうと、今から債券を買うのはダメだと言う人もいますし、確かにその可能性はあると思いますが、セゾン投信は買っています。それはダメかどうか、未来はわからないからです。僕たちが考えているのは、そのくらい自然体の金融なのですよ。先進国はアクティブでというのも、僕もその通りだと思うのですが、一方でそれさえもわからない。日本はもうダメだと思うけれども、本当にダメなのか、その確率は出雲さんでも計算できないと思います。

ただし、僕が信じていることは「人類は成長する」ということです。そして、それは大河の流れだという前提があるのですよ。だから僕の運用の前提は「大河は成長する」ということ。その背景には、経済は人が作り、未来に向けて思いを持って行動していくことで成長していくということがあります。地球全体は人類で、人類は成長をしていくから、地球全体にお金を乗せていこうというのがセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(※セゾン投信の扱う投信の商品名)のコンセプトになっています。何も科学的ではないですけど、これが僕の発想なのですよ。人間はそのくらい非合理的な生き物で、正規分布にはならない。僕はそう思いますね。

●出雲社長

そこまで、人間が好きだ、信じていると言っていただけるのであれば、僕は納得しますよ。

●中野

でも、この発想は出雲さん、ユーグレナさんの発想と同じなのではないですか?人類が右肩上がりに成長していくために頑張る人がいる限り、どんなことも乗り越えていける。そういう人が僕の周りから見えなくなったら考えものですけど、こうやって出雲さんがいるじゃないですか。金融の世界に入らずに、非合理性の元で行動する人が。これが人類の進歩ですよ。だから、出雲さんは人類の進歩の象徴だと僕は思いますね。

株式会社ユーグレナ代表取締役社長 出雲充氏

1998年東京大学文科三類入学、在学中に米国スタンフォード大学で開催された「アジア太平洋学生起業家会議」の日本代表を務め、3年進学時に農学部に転部。2002年東京大学農学部農業構造経営学専修過程卒業後、東京三菱銀行に入行。退職後、米バブソン大学「プライス・バブソンプログラム」修了、経済産業省・米商務省「平沼エヴァンズイニシアティブ訪米ミッション」委員を務め、2005年8月株式会社ユーグレナを創業し代表取締役に就任。

同年12月に微細藻ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の世界でも初となる食用屋外大量培養に成功。

2010年は内閣の知的財産戦略本部「知的財産による競争力強化・国際標準化専門調査会」委員も務める若手起業家の一人。信念は『ミドリムシが地球を救う』

著書・関連出版物

東大に入るということ、東大を出るということ(プレジデント社)

食料・エネルギー問題をミドリムシで解決する!【CD】(神田昌典・出雲充)

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