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第8回 公益財団法人 セゾン文化財団理事長 堤清二氏:3/4|社長対談|投資信託・積立投資ならセゾン投信

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社長対談~21世紀の世界を見据えて~"今"を変える力

公益財団法人 セゾン文化財団理事長 堤清二氏 × セゾン投信 代表取締役社長 中野晴啓

お客様との距離ができてはいけない

●中野

堤理事長にはじめてお会いしたのは、10年以上前になります。当時、財団の運用の仕事を任されていまして、半年に1度くらい報告に伺っていました。その時すでに今の会社をつくりたいという考えがあって、理事長にご相談したところ、「それは素晴らしいことを考えているね。今考えていることは、今すぐやりなさい」とアドバイスいただきました。なぜすぐにやらなければならないのかというと、僕が考えているということは、少なくともあと10人は同じことを考えているからだと。これを聞いたとき、これがセゾングループの発想の原点だったのだなと思いました。堤理事長のセゾングループ作りもこれがベースになっているでしょうし、きっと新しい発想を得るための努力もされていたと思いますが、いかがですか?

公益財団法人 セゾン文化財団理事長 堤清二氏

●堤理事長

街を歩くと、何を要求しているのかが伝わってくるような状況に自分をおいておく。これはどんな業種においても必要なことだと思います。僕が小売業をしているとき、自分で車を運転する場合にはずっとブルーバードに乗っていました。もし僕が宝石商であれば高級車に乗ります。そうすれば宝石に関心のある人の情報が入ってきますからね。でも僕は小売商なのです。つまり、自分が対象としているお客様の立場に自分をおいて、いつでも情報をとれるようにしておくことはとても重要です。人は成功をおさめてしまうと社長室を作ったり高級車に乗ったりと贅沢をしますが、お客様との距離ができてしまったらいけません。

●中野

堤理事長の本を読ませていただくと、これがひとつのポリシーになっていますよね。

●堤理事長

むしろ、これしかないと思いますよ。

●中野

日本経済の成長の中で、小売には無限大の価値があることを、理事長は誰よりも早くお気付きになっていたと思います。どうしておわかりになったのでしょう。

●堤理事長

アメリカに1年いたのは大きかったですね。先代に言われてアメリカ西武百貨店を手掛けたのですが、できれば1年で閉めようと思っていました。失敗すると思いましたからね。日本のデパートは見た目は豪華ですごくいいのですが、コストを考えていなかったのです。そのころすでにチェーンオペレーションの時代でしたから、百貨店の時代はいずれ終わってスーパーの時代になると思いました。もう1つ、やがて現金で支払う時代が終わって、クレジットカードで支払う時代になると僕は考えていました。

●中野

チェーンオペレーションの時代ということで、シアーズと提携したのですか?

●堤理事長

その頃チェーンオペレーションのリーダーはシアーズです。当時はみんなが「シアーズ、シアーズ」と言っていましたけど、僕が一番熱心だったのかもしれません。シアーズ側も情がうつったのでしょう、ラボラトリーというところに連れていってもらったことがあります。ここにはニコンやミノルタをはじめとして世界中のカメラがありました。たくさんのカメラを前にして僕が思ったことは、どうして日本のカメラは250分の1、1000分の1のシャッターを付けるのか?ということです。アメリカの消費者は200分の1で十分なのだから、それ以上の機能は必要がないのです。だから200分の1のシャッターにしたらいくら安くなるのかを計算して、仕様通りに作ったら10万台発注するような取引の仕方をしていました。

ところが日本に帰ってきても、日本のデパートにはこうした発注ができる人がひとりもいません。バイヤーは問屋さんと仲良しですからね。今でこそ、この羊から糸を作って、いくらのセーターを何着作るという仕組みになりました。ユニクロや無印がそうですね。百貨店はどうでしょう。

●中野

まだまだだと思いますね。そういったリスクを企業はとれなくなりました。

●堤理事長

でも、リスクをかけないと利益は生まれないのですよ。

セゾン投信 代表取締役社長 中野晴啓

●中野

全くその通りだと思います。リスクをとるからリターンがあるのは、どんな世界でも同じです。理事長もリスクをとってこられたに違いありませんし、西友のチェーンオペレーションがその代表かと思います。

●堤理事長

チェーンオペレーションについては、百貨店がものすごく反対をしました。うまみがなくなりますからね。

●中野

この頃はアメリカではスーパーがベースだったのですか?

●堤理事長

そうですね。ただ、しだいにシアーズの影は薄くなってきました。それは、殿様になってしまったからです。リスクを冒して商品を開拓するという精神がなくなってきましたね。

●中野

シアーズと提携したのは、80年代早々ですよね?

●堤理事長

そうですね。でも結局うまくいきませんでした。日本のシステムと全然違っていたので、いくら商品開発をさせようとしても、実現できませんでした。そこで、シアーズの商品開発の考え方を取り入れた物を作ろうと思って形にしたのが無印良品なのです。

●中野

「無印」は、ブランドがない商品ですから、その頃はみんなから「え??」と言われたのではないかと思います。無印の1号店ができたのは僕が学生の頃ですが、何もタグがついていないのでびっくりしましたね。「ワケあって安い」という不思議なキャッチコピーで、確かにワケがあって安いんだろうなと思いました。ただ安いのではなくて、物はしっかりしている。今であれば当たり前のことですが、当時はそういう商品はなかったですよね。

●堤理事長

今は商品開発で苦労していますね。ブランドを発生させずに、いかにして商品を開発するのかはとても大変なことです。たとえば、女子のバイヤーさんは、ファッションや化粧品に興味を持って、その部署に入りたがります。もちろん、その気持ちはわかりますが、入ってしまうと、そこにブランドが出てしまうのですよ。だから、ファンデーションだけならいいかなとか、ブランドを有名にして、そのブランド代だけ高い商品を売るようなことにしないためにどうすればいいのかを必死で考えなければなりません。

●中野

無印はブランドなのですが、一方でブランドではないという、不思議な感じがしますね。

●堤理事長

すでにブランドになってしまっているので、ここに矛盾が発生してしまっています。

でも、今は海外の売上が4割くらいになってきていることを考えると、たとえば、お香をたいて異国情緒たっぷりの場所で、主に無地をベースにした商品を「無印」というブランドで売る。それは反贅沢社会として受け入れられています。僕はそれでいいと思うのですよ。ただし、異国情緒は長続きしない可能性があります。つまり世の中はどんどん変化していくので、次の手、また次の手を考えていく必要はあるでしょうね。

公益財団法人 セゾン文化財団理事長 堤清二氏

1927年生。東京大学経済学部卒。衆議院議長を務めた父親の秘書を経て、1954年(株)西武百貨店入社。1963年、自ら設立した(株)西友ストアー[現(株)西友]の社長に、1966年には西武百貨店の社長に就任。クレジットカード、レストラン、保険等様々な分野での事業活動に取り組み、多彩な企業群セゾングループのトップとなる。1991年、セゾングループ代表を辞し、経営の第一線から引退。

現在は、1987年に設立した(財)セゾン文化財団(2010年7月に公益財団法人に移行)の理事長として活動。また、(財)セゾン現代美術館理事長も1986年より務める。

一方、辻井喬(つじい・たかし)のペンネームで詩人および作家としても活動中。2006年に第62回恩賜賞・日本芸術院賞を受賞。日本芸術院会員、日本ペンクラブ理事、日本文藝家協会副理事長、日本中国文化交流協会会長。

投資信託は値動きのある有価証券等に投資しますので基準価額は変動します。

その結果、購入時の価額を下回ることもあります。また、投資信託は、銘柄ごとに設定された信託報酬等の諸経費がかかります。各投資信託のリスク、費用については投資信託説明書(交付目論見書)に詳しく記載されております。

ご購入に際しては、必ず投資信託説明書(交付目論見書)の内容を十分お読みいただき、お客さま自身にて判断いただきますようお願いいたします。

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