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セゾン投信8周年記念対談 "日本に長期投資の種をまく"|投資信託・積立投資ならセゾン投信

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セゾン投信8周年記念対談 "日本に長期投資の種をまく"

バンガードの歴史はチャレンジ、闘い、忍耐の歴史

●ノリス

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が発売されて8年が経ちました。そもそも、中野さんはなぜバンガードと一緒にファンドを立ち上げようと思ったのですか。

●中野

もともと私自身、長期投資を日本に根付かせたいと思っていたのですが、その想いの原点になったのが、バンガードだったのです。すでに当時、バンガードは世界最大級の運用会社となっていましたが、日本ではさほど知られていませんでした。とはいえ、渋谷にオフィスを構えている以上、日本でビジネスを展開したいと思っているはずだから、きっと一緒に出来るはずという、少しずうずうしい気持ちもあり、とにかく話を聞いてもらおうと考えて、渋谷のオフィスにお邪魔したのです。問題は、時期的に正しいか、時間軸が一致するか、の2点でした。最終的には、「長期投資」というところで価値観を共有できたのが、今につながっていると思っています。

●ノリス

ところで、セゾン投信設立から8年で、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの純資産総額も1000億円に近づいてきました。いろいろご苦労もあったかと思います。

●中野

以前、セゾン投信設立5周年のパーティを両社で開催した時、ジムさんからバンガードが過去に80ヶ月連続で資金流出したという話を伺いました。それでもあきらめずに挑戦をし続け、今がある。この話には勇気づけられました。バンガードというと、創業者のジョン・ボーグルというカリスマが居て、そのもとで順風満帆に成長してきたと考えていたのですが、話を伺い、必ずしもそうではなく、バンガードの歴史はチャレンジ、闘い、忍耐の歴史だったのだと思いました。

●ノリス

バンガード・ジャパンを日本の地に深く根付かせるため、2002年に来日し、競合他社や規制当局を回り、いろいろ意見を伺いました。その後、ペンシルべニアの本社に戻って、私は日本のマーケットの開拓に関しては「楽観視できない。本格的に参入するにはパートナーが必要だ」と報告しました。その時、パートナー候補のひとつに上がっていたのがクレディセゾンだったのです。そして、それから数年して中野さんが現われ、本格的にビジネスを検討するようになりました。まさに運命だったのだと思います。

バンガード発展の軌跡

バンガード発展の軌跡

●中野

セゾン投信を設立した時、私は自分がセゾン投信のリーダーをやっている間には、恐らく果実を生むことはできないと思っていました。それでも、日本の資産運用の在り方を変えていくためには、とにかく進まなければならない。正直、少し悲観的な船出だったのです。その時、ジムさんから聞いた、バンガードの資金流出の話には、本当に勇気づけられました。とにかく正しい行動を取っていれば、いつか評価される時が来るはずだと考えるようになりました。

●ノリス

バンガードは1975年に設立されました。もともとウェリントンという米国を代表する運用会社でCEOを務めていたジョン・ボーグルが、ウェリントンを辞めて設立したのがバンガードなのです。そして、1976年には世界初となる個人投資家向けのインデックスファンドを立ち上げました。この時、新聞でも随分といろいろな書かれ方をしたと聞いています。なかには、「インデックスファンドなんて米国らしくない」といった批判記事もありました。その当時、米国ではボトムアップを中心としたアクティブファンドが主流だったからです。結果、1975年から1982年にかけて、バンガードは大幅な後退を余儀なくされました。

●中野

その厳しい局面を脱して、バンガードは80年代以降、現在に至るまでに大きな成長を遂げました。その原動力となったものは何ですか。

●ノリス

投資家の皆さまのために“Do the right thing(正しいことを行う)”という一貫してブレない姿勢です。さらに時代的な背景から考えると、第一にインターネットが台頭してきたことでしょうね。これによって直接、個人の方へのマーケティングが可能になりました。何よりも、個人に直接ファンドを販売できるようになったのは、成長の原動力として無視できません。第二には、80年代の半ばから401Kプランと言われる確定拠出年金がクローズアップされてきたことが挙げられます。そして第三は、特にここ10年の動きですが、IFAと称されている独立系ファイナンシャルアドバイザーが、台頭してきたことでしょうね。これまで投資信託の販売はコミッション(販売手数料)ベースであり、10年ほど前になると、バンガードのファンドを扱っているIFAはいなかったのですが、ここに来てバンガードのファンドを扱うIFAが急増しました。取扱い残高はこの10年で、500億ドルからおよそ1兆ドルへと倍増しています。こうした背景で、ようやくバンガードのファンドは米国で定着してきました。日本でも時間はかかると思いますが、徐々に定着していくはずです。成長していくためには、複数の販売手法を持つことが大事ですね。

顧客との良好な関係を目指して

●中野

セゾン投信は、日本のバンガードを目指しています。そしてバンガードの顧客は、熱心なバンガード・ファンだったりもします。そこまで顧客の気持ちを掴めているのはなぜですか。

●ノリス

確かに、バンガードの顧客は非常に情熱的で、ネット・プロモーター・スコア(NPS)*による顧客のロイヤルティ調査では、金融サービス部門でナンバーワンを獲得し、高い支持を頂いています。バンガードのファンドを購入した投資家の皆さまは、間接的にバンガードの株主になります。そして、多くの投資家の方は、自分がバンガードのファンドを購入したことで感じた満足度合いなどを、積極的に自分の周りにいる友人、知人に伝えてくれます。良いものを自分の大切な家族や友人に伝えたい、という口コミの力によってバンガードは大きく成長しました。「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2014**」でセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが今年は3位に入ったと聞きましたが、良いものを人にお勧めしたいという口コミの力が日本でも起きていて非常に嬉しく思います。また、ちょっとしたエピソードなのですが、バンガードは定期的に顧客を招いてイベントを開催しています。ある時、バンガードのCEOであるビル・マクナブと他の社員が、イベント会場まで車で移動しました。車といっても本当に小さな車です。会場に着き、荷物を出そうとしたら、近くにいたバンガードの顧客が、率先して荷物を車から出してくれました。このストーリーは、バンガードと顧客の関係をとてもよく表していると思います。つまり、バンガードは常に投資家の皆さまにとって身近な存在なのです。

●中野

そこはセゾン投信とも似ているところがあって、非常に興味深いところです。私は毎週、週末を使って日本全国を歩き、セゾン投信の哲学や情熱を、セミナーに集まって下さったお客様に伝えています。そして、共感と目標の共有をはかっています。もともと私はバンガードに対して、頑固で愚直な会社というイメージを強く持っていましたが、今、ジムさんからバンガードの成長の歴史について伺って思ったのは、バンガードは米国の金融の歴史に寄り添ってきたのだな、ということです。今後、ビジネスを拡大させていくうえで大事なことは、世の中の価値観や社会構造の変化に対して、いかにビジネスモデルを適応させていくか。それによって、いかにいち早くビジネスチャンスを取りに行けるか、という点に尽きるのだなという思いを、新たにしました。

●ノリス

バンガードのファンドは、残高が増えると投資家の皆さまから頂く運用手数料(経費率)が下がっていきます。バンガードの成長と、投資家の皆さまの利益は結びついており、対立する構図はありません。今後も残高の増加に伴ってファンドの経費率を引き下げていきたいと考えています。

●中野

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに関しては、今もお客様に対しては宣言しているのですが、将来、会社が安定的な利益をあげられるようになったときには信託報酬を継続的に下げていきたいと考えています。実は、この点も私がバンガードを尊敬している理由のひとつです。金融機関はこの世にたくさんありますが、バンガードのように、自分たちが得るべき収益を徹頭徹尾顧客に還元する金融機関は、ほとんどありません。金融機関は、会社が儲かるとその儲かる仕組みに執着し、会社の存在意義や金融機関としての矜持を忘れてしまうケースの方が多いのです。セゾン投信は、日本の金融機関に見られるこの傾向を、根本から変えていきたいと考えています。

●ノリス

ビジネスで得た利益は、基本的に株主である投資家の皆さまに還元していくわけですが、これに加えてもうひとつ忘れてはいけないことがあります。それは、ビジネスへの再投資です。投資家の皆さまへの利益の還元と、低コストを更に進めるための会社の成長という両輪で、投資家の皆さまの資産とバンガードという会社を大きく成長させていきたいですね。

●中野

今日はありがとうございました。

●ノリス

こちらこそこれからもよろしくお願いします。

プロフィール

ジェームス・ノリス氏

ザ・バンガード・グループ・インク

インターナショナル部門 マネージング・ディレクター

ジェームス・ノリス氏

1987年にバンガード入社以来、会長のアシスタント職ほか、コーポレート部門及びインスティテューショナル部門などにおいて責任ある役職を歴任。現在、米国を除く世界80カ国以上の機関投資家および個人投資家の資産運用サービスを統括している。セント・ジョセフ大学卒。ペンシルベニア大学ウォートンスクール MBA 。

セゾン投信株式会社

代表取締役社長

中野 晴啓(なかの はるひろ)

1987年明治大学商学部卒。株式会社クレディセゾン入社。セゾングループの金融子会社にて債券ポートフォリオを中心に資金運用業務に従事した後、投資顧問事業を立ち上げ運用責任者としてグループ資金の運用のほか外国籍投資信託をはじめとした海外契約資産等の運用アドバイスを手がける。2006年セゾン投信(株)を設立、2007年4月より現職。

投資信託は値動きのある有価証券等に投資しますので基準価額は変動します。

その結果、購入時の価額を下回ることもあります。また、投資信託は、銘柄ごとに設定された信託報酬等の諸経費がかかります。各投資信託のリスク、費用については投資信託説明書(交付目論見書)に詳しく記載されております。

ご購入に際しては、必ず投資信託説明書(交付目論見書)の内容を十分お読みいただき、お客さま自身にて判断いただきますようお願いいたします。

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