6年に渡って続いた21世紀型グローバリゼーション構造の世界経済成長の黎明軌道は確かに踊り場に立ったようです。積み上がった余剰マネーが運用のグローバルな普遍化に導かれる中で、短期化と投機化へと変質していったプロセスの転換期だといえるでしょう。
私たちは今確かに、数十年来の大きな市場変革の只中に居るという稀有な体験をしているのだという自覚は必要だと思います。長距離列車「セゾン号」も、残念ながら大嵐の中で徐行運転を余儀なくされています。
市場は常に行き過ぎる生き物です。現状は大多数が、市場の本来有しているリスクにのみ鋭敏になって忌み嫌うが如く目を背けています。しかしながら資本主義経済の真理、それはリスクを冷静に斟酌しそこに勇気を持って向かって行くビジネスにのみ、リターンの源泉たる将来キャッシュフローが育まれるのだという事実であります。逆に大衆への同調や後追いだけでは決してリターンは蓄積できません。
今市場に翻弄されてしまった多くの大衆投資家たちはリスクに狼狽して逃げ始めています。一方かのウォーレンバフェット氏率いるバークシャーハザウェイ社は、このタイミングでゴールドマンサックス社、ゼネラルエレクトリック社へと巨額の資金で買い向かっているのです。「夜明け前が一番暗い」のと同時に「明けない夜はない」という歴史的事実を忠実に実践し続ける、究極の長期投資家の行動の姿なのです。
金融市場は大荒れ粛清の嵐の中でも、21世紀地球の実体経済の構造自体は何ら変わっているわけではありません。また、20世紀の姿に逆戻りすることもあり得ないでしょう。
私たち長期投資家の行動規範は、継続的なバリュー投資家であるということです。バフェット氏は最も将来価値を見出せる格安な対象に集中投資を行っていますが、私たち一般生活者の標榜する行動とは、地球の実体経済の息の長い長期的成長という大河の流れを見据えて、素直に(ほどほどの)リターンを積み上げて行くことであります。
大衆投資家に甘んじるか、本物の長期投資家として一歩先を歩み続けられるか、投資家も今選別のステージにあるのだということです。もちろん「セゾン号」は勇気ある長期投資家仲間と共に、決して揺るがず将来を見据えしっかりと進んで行くのみです。
|