SMAらいふ ~お客さま体験談~

第2回(2021年9月1日) 投資には道を切り拓いた先駆者がいる。彼らの真似をするだけでいい。

リーマンショックを経験したからわかること

増田

2008年から始めているのでもう14年目ですよね?これだけ長く続けるコツはなんですか?

高野さん

実は2011年に、一度やめようかなと思ったこともありました。でもあるFPの方に先取り預金の感覚で投資資金を確保して、あとは放っておけばいいと言われて納得しました。途中でやめてしまうのは、投資資金の問題と、あとは成果がなかなか出ないこともあると思いますけれど、成果が出るかどうかは誰にもわかりません。

増田

リーマンショックも経験されていますよね?

高野さん

僕がつみたて投資を始めたのが2008年で、その年の9月にリーマンショックがあって相場が大きく下がりました。世界的な暴落だったので、相場が復活するまでに時間もかかりましたよね。でもその経験があったから、コロナで相場が下がったときでも不安にならなかったですし、逆に買い足すチャンスでは?と一瞬考えましたね。

増田

実際に買われたんですか?

高野さん

いえ、様子を見ようと思いました。今回のコロナ相場では、リーマンショックを経験しているかどうかで判断が違っていたのではないかと僕は考えています。リーマンショックを経験しないでアベノミクスの上昇相場から投資を始めた人は、この下げに焦ってしまったと思います。でもこれから投資を始めようとしていた人は、コロナによる相場の下げはチャンスと捉えたのではないかと。そしてリーマンショックを経験した人は、先が見えてこない状況を踏まえて、もう少し様子を見ようと判断したのではないでしょうか。焦ることもなく、売ることもなく。

増田

高野さんは特に何もせず、様子見だったということですね?

高野さん

そうですね。あとは投資においては自分の判断が正しいかどうかわからないですよね。だってプロだって先は読めないんですから。でもそこはプロの腕の見せ所で、プロなりにしっかり運用してくれます。ただある程度の時間はかかると思うので、長期で持つということは時間もお金も運用のプロに任せるということなんですよね。それを今、本当に実感しています。

リーマンショックを経験したからわかること

投資をすることは、経済や企業への興味につながる

増田

投資をすることで、将来考えていることはありますか?

高野さん

投資で資産が作れたら早期リタイヤをするという話も聞きますが、それは考えていないですね。2019年に話題になった老後資金2,000万円問題もあって、お金を自分で働いて稼いでいくことも大事だと思ったのがリタイヤをしない理由です。それよりもリタイヤをしてしまうと、社会との繋がりがなくなってしまうと思うんです。

増田

では、高野さんにとっての投資の目的は?

高野さん

もちろん老後資金を作ることは大きな目的の1つです。他にも、子どもの教育資金も必要ですし。あとは、投資をすると経済とか企業に興味を持つようになるんです。その人の職業や考え方によっても違うんでしょうけれど、僕の場合には「この会社はどんなことをしているんだろう」と思って調べることもあります。そうすると社会の仕組みがわかったり、「こんな会社もあるのか」と新しい発見があったりします。それは、けっこう面白いというか、教養とか知識としてあってもいいなと思いますよ

投資は「先駆者の真似」でいい

増田

これから投資を始める人に、大先輩としてアドバイスをお願いします。

高野さん

今は調べればなんでもわかるような、情報が豊富な時代です。先駆者として道を開拓していく立場ではなくて、情報を選別しながらの後追いでも全く問題なく投資ができますよね。だから先駆者の真似をすればいいと思います。そして長期的につみたて投資をして、値上がりを経験することです。そうすると「投資をしていてよかった〜」って思えますよ。

増田

高野さんはつみたて投資歴が長いので、波乱の相場と好調の相場の両方を経験されていますからね。

高野さん

振り返ると、結構長い時間つみたて投資をしているなと思いますね。でも長く続けていくことはすごく大切だと思います。結果が出るまでには時間がかかるから、最初にそう思って始めていくと、実は時間の経過はあっという間!なんて思うかもしれませんね。

(文:川崎さちえ)

大切なのは、わからないことをわかろうとする姿勢

(撮影:村越将浩)

インタビューを終えて

今回インタビューを受けてくれた高野さんは、実は新卒で入った会社の同期でした。本当に偶然のことでびっくりしました。何に一番驚いたかというと、私よりも先にセゾン投信に出会っていたことです。先を越されたというか(笑)。でも話をする中で、これからもずっとつみたて投資を続けてくれることが感じられましたし、何より投資好きなのだなと思いましたね。同期の高野くんらしいな〜と、何だか嬉しくなってしまいました!高野さん、インタビュー、ありがとうございました。

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