長期投資家の皆さまへ(代表中野からのメッセージ) お知らせ

2022/01/27

 昨年は年間を通じて上昇相場を実現させて来た世界の株式市場でしたが、2022年に入りマーケットの楽観ムードは激変しています。世界の株価指数であるMSCIーACWIでは、年初から現在(1月26日)まで7.11%下げており、当社のグローバル2ファンドの基準価額ではセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドで-5.1%、セゾン資産形成の達人ファンドでは-9.7%の下落となっています。
 コロナ禍によって停滞する実体経済に刺激を与えるために、先進主要国がこぞって行った金融政策が量的緩和で、溢れ出たマネーはリスクテイクを加速させてあらゆるマーケットに流入し、株式市場ではコロナ後の経済回復を素早く織り込んで上昇を続け、資源・エネルギーなどコモディティ市場でも投機的に価格を押し上げ続けました。これまで金利も低位に抑制された適温相場で、マーケット環境は安穏に右肩上がり基調で暫く推移して来た中にあって、想定外に前提が崩れたのは米中央銀行のインフレに対する危機感への急激な認識変化からでしょう。
 市場が想定していたテーパリング(量的金融緩和の縮小)終了時期と利上げへの金融政策転換スケジュールの前倒しは既に政策コミットメントとなり、そうした中央銀行の朝令暮改的な方針転換が市場全体を動揺させる端緒となったのです。更に高位のインフレが長期化するとすれば長期金利も上昇し、消費も減退に向かい企業業績も悪化するのではないか。挙句は米経済のスタグフレーション(インフレ下の景気後退)懸念まで台頭して、マーケット参加者がリスクオフへ、つまり持ち高を減らす動きが連鎖しているため、相場はじりじりと下落が続いているわけです。おまけにロシアのウクライナ侵攻問題が新たな不確実リスクとして顕在化してきたことで、株式市場は世界全体に金融政策転換+景気減速+地政学という複合要因で揺さぶられており、ひとつの事象変化に都度右往左往する、振幅の大きな弱気相場に在ると言えましょう。
 さて足元のマーケット環境を俯瞰してお伝えしましたが、これらに敏感に反応しなければならないのは短期投機筋で、長期投資家にとってはまさに俯瞰するだけです。実体経済構造はコロナ後のニューノーマルへと転換する途上にあり、前述したマーケットの複合リスクに対する動揺も、長期的なメガトレンドには瞬間的で些細な事象に過ぎません。短期筋が一様に成果を得る環境が終焉して、ここからが長期投資家にとって絶好の仕込み期間になるでしょう。アフターコロナの持続可能社会実現に向けた取り組みは、国民生活者から産業界に至るまでの共通目標として掲げられたチャレンジングな新たなる正義であり、グローバルにこれから先の長期的経済軌道を支える成長エンジンです。
そうした人類社会の営みに立脚した経済活動を徹底してサポートするのが本格的長期投資家マネーです。調整局面では忍耐強く、しかし心地良く資金供給者で在り続けることで、次なる成長の果実を一層育むことが出来る時期なのです。これから暫しの高振幅相場環境では、長期投資家たる真価が問われます。「セゾン号」の皆さまには、相変わらずゆったり泰然と長期投資の旅をご一緒に続けてまいりましょう。

代表取締役会長CEO兼最高運用責任者
中野晴啓

 

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