2026年5月号 Vol.230
目次
今月のひとこと

Vol.230
変わる時代、変わらない安心― 不確実な時代を生きる私たちにとって ―
変化の時代に立ち止まって考える
先月、「変わる時代、変わらない安心」というテーマでお話しする機会がありました。お伝えしたかったのは、不確実な時代だからこそ、過去に学び、あわてずに行動を重ねていくことの大切さです。
人生は一度きりです。決められた道をそのままたどるだけでは気づけなかった豊かさが、行動することで見えてくることもあります。一方で、行動しなければ分からないまま通り過ぎてしまうこともあります。その積み重ねが、知らず知らずのうちに考え方を固くし、変化に向き合うことを難しくしてしまうこともあるのではないでしょうか。
世の中は常に変化しています。そして、その変化のスピードは、年々速くなっているように感じられます。近年、「VUCA(ブーカ)の時代」という言葉を耳にするようになりました。不安定で、不確実で、複雑で、先の見えにくい時代のことです。ただ、将来が不確実であること自体は、今に始まったことではありません。歴史を振り返れば、人々は不安と向き合いながら一歩ずつ前に進んできたのです。
不安なときこそ、過去から学ぶ
足もとの中東情勢など、世界には不安材料が尽きません。原油価格の上昇も見られますが、過去の混乱期と比べれば、その影響は相対的に抑えられています。将来を正確に予測することは誰にもできないからこそ、私たちは過去に目を向けることが大切だと考えています。
1973年のオイルショックでは、原油価格が約10倍に跳ね上がり、社会は大きく混乱しました。しかし、その困難をきっかけに、省エネルギー技術や再生可能エネルギーへの取り組みが進み、次の時代を支える土台が築かれていきました。先が見えない中でも人々は行動を止めず、新たな技術を生み出し、結果を積み上げてきたのです。
資産運用も同じです。市場が不安定になったとき、「このまま続けてよいのか」と感じることは自然なことです。そんなときこそ、これまでに積み重ねてきた考え方や投資の目的をあらためて静かに見つめ直していただきたいと思います。歴史を見ても新しい価値や時代の転換点は、いつも「困難」の中から生まれてきました。
変わらない価値とともに歩む
私たちは、より良い暮らしを求め、社会に貢献したいと願ってきました。環境との調和を図りながら持続可能な社会を目指す想いもその一つです。セゾングループの一員として赤城自然園へ協賛しているのもそうした考えの延長にあります。
多くの出来事は予想外の形で訪れ、人生も思い描いた通りには進まないことがほとんどです。それでも人々はその時々で考え、行動し、社会と暮らしを築いてきました。変化に向き合うために必要なのは柔軟性であり、その第一歩は「まず動いてみること」ではないでしょうか。実際に一歩踏み出してみると、行動する前に感じていたほど、不安は大きくなかったと感じることもあるはずです。
私たちセゾン投信は、不確実な時代であることを前提に、困難から目を背けず、社会の未来を信じて投資を続けることが、自分自身と社会の双方を豊かにすると考えています。
「変わる時代」の中で、皆さまへ「変わらない安心」を届ける存在でありたい。これからも私たちは、皆さまと同じ目線で、同じ時間軸を大切に歩み続けてまいります。
特集

2024年から積み立てを開始していた場合の実績を確認してみましょう!
2024年にNISA制度が改正されてから2年が経ちました。
今回は、2024年のNISA改正のタイミングから積み立てをスタートした場合の実績(損益)を振り返ってみましょう。
2024年1月から毎月3万円の積み立てを開始した人は今どうなっているでしょう。



資産形成で大切なのは、「無理なく、続けられる」ペースでしっかりと積み立てを続けていくこと。
今回は月3万円の実績ですが、月1万円でも5万円でも、堅実な積み重ねこそが、将来への資産につながっていきます。
積み立てを続けていると、基準価額が大きく下がる局面も、反対に大きく上がる局面も訪れます。しかし、スタート時点から全体を俯瞰してみれば、資産はゆっくりと育っていく過程にいます。一時的な変動に惑わされず、これからも淡々と、積み立て投資を続けていきましょう。
※計算過程においては税金・手数料・費用等は考慮しておりません。上記は、積立投資の一例であり、積立による購入は将来における収益の保証や、基準価額下落時における損失を防止するものではありません。また、値動きによっては、積立よりも一括による購入の方が結果的に有利になる場合もあります。
投資クイズ100本ノック

今回はNISAにまつわる疑問のひとつを解消してみましょう。
Q. NISAの年間投資枠について、正しいのはどれでしょうか?(難易度:★★)
- 使わなかった投資枠は、翌年に繰り越すことができる
- 投資枠は、毎年決められた上限の範囲内で利用できる
- 投資枠の範囲内であれば、どの投資信託でも購入できる
A. 2
年間投資枠の上限は360万円(つみたて投資枠・成長投資枠を合わせた金額)です。
NISAは非課税で運用できる期間に期限がないため、生涯投資枠の1,800万円まで、自分のペースで積み上げていくことができます。
NISAは、時間を味方につけて、長期で資産形成を後押しするための制度です。だからこそ、生活に無理のない金額で長く続けていくことが大切です。
なお、使わなかった年間投資枠を翌年に繰り越すことはできません。
また、NISAで購入できる投資信託には基準があり、つみたて投資枠と成長投資枠で対象商品も異なります。投資枠があるからといって、すべての商品が対象になるわけではありません。
〈セゾン共創日本ファンド〉銘柄のご紹介

投資先企業を、セゾン共創日本ファンド ポートフォリオマネージャー岩下が独自の視点でご紹介いたします!
塩野義製薬
1878年創業の日本を代表する製薬企業の1社です。「創薬型製薬企業」として自社で薬を作ることにこだわり、研究開発を行ってきました。特に感染症のノウハウに強く、60年以上にわたる感染症領域での研究・開発を行い、流行に左右されない持続可能な急性感染症におけるビジネスモデルの構築を行ってきました。
また創薬においては、特に低分子創薬にこだわる姿勢を明確にしています。低分子創薬のメリットは、幅広い疾患に対応できること、経口投与が可能で服用が容易であること、製造コストが低いことがあげられます。人類の歴史は、感染症との闘いの歴史といっても過言ではなく、ひとたびおきればパンデミックは広範囲に影響を与え、文明を滅ぼし、医療アクセスに乏しい方々により大きな影響を及ぼします。いつ起きるかわからない感染症に向き合い続けてきた塩野義製薬らしいこだわりといえるでしょう。
同社は近年、HIV/エイズ治療薬、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬などの開発にとどまらず、下水疫学サービスを開始するなど、創薬力の進化や医療用医薬品以外のサービスの拡大などを進めてきました。「創薬型製薬企業」の枠にとどまらず、ヘルスケアサービスを提供する「HaaS(Healthcare as a Service)企業」への進化を模索している同社は、今後ますますの発展が期待されます。
※記載の銘柄は当該投資信託の組入銘柄の一例であり、当該銘柄の購入を勧誘するものではありません。また将来の運用成果を示唆・保証するものでもありません。
広報Picks!

R&Iファンド大賞2026受賞
セゾン・グローバルバランスファンドが6年連続の受賞となりました。
| 部門 | 投資信託10年 |
|---|---|
| カテゴリー | バランス型(標準) |
| 受賞 | 優秀ファンド賞 |

6月から月次運用レポートがリニューアル
ファンドの1か月の運用状況をご報告する「月次運用レポート」は6月号から詳細な情報をお届けするためにリニューアルいたします。
また、オンライン経由での運用レポートヘのアクセスが増え、運用レポート送付サービスをご利用のお客さまが少なくなってきたこともあり、2026年5月をもって運用レポートの送付サービスは終了させていただきます。何卒ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。