2026年3月号 Vol.228
目次
今月のひとこと

Vol.228
AIバブル論争をどう見るか
AI・テクノロジー株は本当にバブルなのか
今月は、何度も繰り返し話題に上る「AIバブル」「テクノロジー株バブル」への懸念について考えてみます。
結論から申し上げると、AIバブル、テクノロジー株バブルが弾けたとは考えていません。一方で、バブルが生じていないのかと問われれば、軽度のバブルは発生しているとも思っています。そのうえで、投資については引き続き継続することが望ましいと考えています。そのように考える背景を確認していきましょう。
2025年12月末時点の世界の企業時価総額ランキングを見ると、上位にはAIおよびビッグ・テック企業が名を連ねています。エヌビディア、アップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムといった企業です。
これらの企業の株価が上昇すると「バブルではないか」という記事が目立ち、反対に下落すると「バブルの終焉だ」といったコメントが増えます。
株価を動かすのは「事実」と「気分」
セゾン投信は、創業以来一貫して長期投資のスタンスを貫いていますが、だからといって、足元の市場の動きを見ていないわけではありません。もちろん市場動向は確認するものの、それによって一喜一憂したり、右往左往したり、売買頻度が高くなったりすることはありません。
直近では、2025年11月からの米国株式市場全体(指数)は横ばいで推移しているので、上昇を期待する人と、下落を懸念する人の間で意見が交錯している状況です。
株価は何によって決定されるのか。株価は次のように表すことができます。
株価 = EPS(1株当たり利益) × PER(期待収益率)
EPSは企業が稼ぐ利益、すなわち「事実」です。
一方、PERは投資家が期待するリターン、すなわち「気分」といえます。
この事実と気分の掛け算によって、株価は上下するのです。
企業の好決算発表とともにさらなる成長が期待されれば気分は高まります。赤字企業であっても収益改善が期待されれば気分は上向きます。逆に、世界の情勢不安や金利上昇への懸念が強まれば、気分は冷え込みます。
今はバブル崩壊ではなく、割高感の修正
日本株式市場も同様です。高市首相による政策期待と、それによる企業業績への期待を背景に、企業の利益成長以上に株価が上昇しています。こちらも「気分」による上昇の割合が大きかったといえるでしょう。
米国だけでなく日本の株式市場も、PER(=気分)が過去の推移と比べてもかなり高い倍率に達していたため、2025年11月以降に割高感の修正が生じたと考えられます。その結果として、数か月間にわたりだらだらとした横ばいの展開が続いているのです。これはバブル崩壊や市場への失望とは異なる局面だと捉えています。
投資の格言に「もうはまだなり」という言葉があります。
「もうバブルは弾ける」と世の中が騒いでいる間は、さほど気にする必要はないかもしれません。一方で、「まだはもうなり」という言葉もあります。世の中が「これは本格的な上昇だ」と浮かれ始めたときこそ、注意を払う局面かもしれません。
株式市場の長い歴史を振り返ると、バブルの後半や最終局面では、急激な上昇カーブを描いた後に、それを上回る急落が訪れるケースが多く見られます。
それを踏まえると、一部の企業や業種に過剰評価が見られるものの、バブルの後半や最終局面と断定するのは早計ではないでしょうか。
ノイズに惑わされず投資を継続
AIやテクノロジー関連企業に対する恩恵は継続するのか。この点については、AIが今後も技術革新を続け、社会への普及・浸透が進むという意味で、息の長い経済テーマの一つであることは間違いありません。ただし、世の中での活用の広がりと、投資テーマとして注目される期間は大きく異なる点を覚えておく必要があります。
2000年のITバブル崩壊を思い出してください。関連企業の株価は軒並み急落し、NASDAQ総合指数が終値ベースで2000年の水準を上回って高値を更新するまでには、約15年を要しました。しかしその間も、IT技術の進化や社会への浸透は止まるどころか加速していました。
皆さまには、外野のノイズに惑わされることなく投資を継続いただき、お金の心配から解放される豊かな人生を実現していただきたいと願っています。
セゾン投信はこれまで同様に、実現へ向けて精一杯お手伝いしてまいります。
特集

3月は新年度に向けて準備を始めるタイミング!新年度を迎える前にお金の流れを見直し、新しい行動を始めるのにぴったりの月です。生活サイクルや家計が安定しやすい年度初めに習慣化できます。
“始めるなら早いほど良い”。これは積立投資の鉄則です。この春、あなたも「つみたてデビュー」をしてみませんか。
今なら「つみたて応援プログラム」も実施中!
カードでつみたてて、永久不滅ポイントを貯めよう!
セゾン投信では、2026年10月まで「つみたて応援プログラム」を実施しています。永久不滅ポイント対象カード(セゾンカード・UCカードなど)で定期つみたてを行うと、資産形成をしながらポイントも貯まります。

| プログラム内容 | 月々のつみたて投資(定期つみたてプラン)による純増額*1 5,000円ごとに、永久不滅ポイント1ポイント(最大0.1%相当*2)を、つみたてを行った月の翌月末までに付与します。 *1. つみたてによる純増額とは、月々のつみたて投資(定期つみたてプラン)による増加分から、その月内の売却や定期換金などによる減少分を差し引いた金額です。 *2. 1ポイント=最大5円相当。交換商品によっては1ポイントの価値は5円未満となります。 |
|---|---|
| 対象期間 | 2025年11月~2026年10月 |
| 対象となる方 | 対象期間中、永久不滅ポイント対象カードによる月々5,000円以上のつみたて投資(定期つみたてプラン)をされた方 |
定期つみたてのご利用やご自身にあった組み合わせに迷っている方は、
無料の「セゾンお金のこと相談室」でご相談を承っております!
投資クイズ100本ノック

今回は、読めそうで読めない!?あの漢字について出題します。
Q. 投資信託の取引単位である「口数」。さて、何と読む?(難易度:★)
- こうすう
- くちすう
- くちかず
A. 2
正解は「くちすう」です。口数は投資信託の取引数量を表す単位で、株式の場合の株数にあたります。
投資金額と基準価額から、保有する口数を算出することができます。ぜひ、取引報告書を確認してみてください。
保有口数 = 投資金額 ÷ 基準価額 × 10,000
【例】基準価額が39,509円の投資信託を7万円分購入した場合の保有口数
保有口数 = 70,000円 ÷ 39,509円 × 10,000
=17,718口
※小数点以下の取り扱いは金融機関によって異なります。
〈セゾン共創日本ファンド〉銘柄のご紹介

投資先企業を、セゾン共創日本ファンド ポートフォリオマネージャー岩下が独自の視点でご紹介いたします!
大塚ホールディングス
大塚ホールディングスは、未充足の医療ニーズに新たな価値を提供する医療関連事業と、科学的根拠をもった独創的な製品やサービスにより日々の健康維持・増進をサポートするニュートラシューティカルズ関連事業などを通じて、人々のウェルビーイングの実現に向けて取り組むトータルヘルスケアカンパニーです。
1921年の創業以来、大塚の遺伝子である「流汗悟道*」「実証」「創造性」を受け継いで、「大塚だからできること」「大塚にしかできないこと」を日々実践しようと努め、革新的で創造性に富んだ医薬品や機能性飲料・機能性食品などの幅広い製品・サービスを提供してきました。
医薬品では精神・神経領域、がん・がんサポーティブケア領域、循環器・腎領域などの分野を重点領域として注力し、自社創薬比率は約7割に達しています。また機能性食品・飲料分野を擁するニュートラシューティカルズ事業では「ポカリスエット」「カロリーメイト」など、消費者の健康維持を支援する製品を多数展開しています。また世界初の市販用レトルト食品である「ボンカレー」を開発・販売し、各種レトルト食品の先駆けとなるなど、独創性に富む商品を開発してきました。
グローバル展開にも積極的で、32カ国・地域に174社を有し、売上高の約7割が海外市場によってもたらされています。
*流汗悟道(りゅうかんごどう)とは、汗を流して(流汗)、経験を積むことで道を悟る(悟道)という意味です。
※記載の銘柄は当該投資信託の組入銘柄の一例であり、当該銘柄の購入を勧誘するものではありません。また将来の運用成果を示唆・保証するものでもありません。
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ウエルスアドバイザーアワード2025
「“NISA成長投資枠”WA優秀ファンド賞」 バランス型 部門 3年連続受賞
2023年から始まったこのアワードは評価会社であるウェルスアドバイザーが選出します。セゾン・グローバルバランスファンドは3年連続の受賞となりました。
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年代別NISA活用法 20代の方へ
社会人となり、働き始める20代。自分のためだけにお金を使える貴重な時期です。しかし、稼いだお金を全て使ってしまうのは禁物。将来に向けて、無理のない範囲で資産運用を始めましょう。

信託財産留保額について
セゾン・グローバルバランスファンド、セゾン資産形成の達人ファンドは、2007年3月15日の設定以来、受益者間の公平性を担保することを目的として、解約時に信託財産留保額を0.1%設定しておりました。
しかし、設定当初に比べ運用資産残高が大幅に増加したことから、信託財産留保額を廃止しても残存受益者の皆さまの不利益にならないと判断し、2026年3月11日に廃止することを決定しました。
詳細は投資信託約款の変更(信託財産留保額の廃止)についてをご確認ください。